ゼロからさきへ

「知りたい!」「面白そう!」「なになに!?」に溢れた毎日

それホントに伝わってる?:「あなた」から私はどれだけ離れてるんだろう

「これ、前にもお伝えしませんでしたっけ?」 言うのも辛ければ、言われるのも辛い言葉。この1週間これを言いたくなることが何度もありました。そして、習い事の先生に言われもしました。「伝える」って難しい。 「あなたが知らないことを今から話すね」 「…

「忙しいの好きだよね」って言われたので精一杯の反論です。

よく思い違いをされますが、私は忙しいのが苦手な人間です。 基本予定が埋まっているからか、「忙しいのが好きな人」って思われるんですけど、私は忙しいのは嫌いです。 そもそも「忙しい」っていうのは予定がどれだけ詰まっているかやどれだけのタスクを所…

マナーを勉強したら、「お相手を思う」ってことにも方法論があった

マナーのお教室に通っていたとき、最後に課されたレポートのテーマは「異文化理解」でした。 「異文化理解」とは、異なる文化を持つ方のことを考えるには自分視点ではなくその方の視点で考えようという意味のことですが、これが「お気遣い」において重要なの…

「社会」の人たちと喋るのが苦手な私たち

満員電車が嫌いです。 満員電車というものは苦痛に満ちています。 身体の距離がありえない近さであるという苦痛に加えて、コミュニケーションが成立していないという苦痛。 見知らぬ人と密着するというありえない身体の近さのために、バランスを取ろうとして…

歳を取るってことは、そこにストーリーが見えてくるってこと

1年くらい前に見た、ヨルタモリというTV番組で、秋元康さんがたしか、 「歳を取るってことは、そこにストーリーが見えてくるってこと」 って語ってた。 そこで秋元さんが語ったエピソードまでは覚えていないけど、その意味はだいたいこういうことだった。 た…

「類友」って、最高

「類は友を呼ぶ」 私の好きな言葉の一つ。 「類友」って略しちゃうくらい、ここのところ使用頻度が高くなりました。 今、受講している長期の講座でも「類友」効果により素敵な出会いに恵まれました。 私は、講座を受けるなら最大限有意義な時間にしたいタイ…

「スクラップアンドビルド」に関する一抹の不安

『シン・ゴジラ』のラストにほど近いシーン。 赤坂内閣官房長官代理に印象的な台詞がありました。 「スクラップアンドビルドでこの国はのしあがってきた、だから今度もやれる」 ちょっぴり悲壮感を秘めつつも、脅威を越えてなお崖っぷちの日本を背負う者が口…

やっぱ講義って「生」ってことに価値があるんだな

今、習い事に通っている。 長期の習い事で、週2回平日の夜に講義を受ける。 仕事終わってからの夜の時間の受講にも関わらず、いつも楽しい。面白い。 目を光らせて先生やスライドを見て、モリモリとメモを取る。 ある回、仕事の都合で受講できなかった。 そ…

遠く高いゴールだけを見たいから、基礎力を磨く

私にとって、春はアンサンブルの季節です。 毎年アンサンブルを企画して『東京 春のコーラスコンテスト』というアンサンブルコンテストに出場しています。 今年で早5年目。 今や、年度の終わりにこの1年の自身の成長度を測る機会となりました。 決起からコン…

織田信長は自身の「成功体験」を否定した:「体験」をどう読み解くかが大事

私にも、「成功体験」って言葉が好きな時期がありました。 積極的に「成功体験」集めを行っていた時期がありました。 それによってかけがえのない物を得ましたが、今はがむしゃらに「成功体験」を追いかけることはなくなりました。 行動のほとんどは「習慣」…

羽生さんの「仮説の強度」が凄かった

この1年ほど、棋士の羽生さんが気になっています。 きっかけは、その異次元な逸話や、フィギュアスケートの羽生くんと画像比べのまとめサイトなどで何度か羽生さんを見たことです。 その逸話は笑えるほど凄くて、また結果を生み続ける彼の言葉は深く刺激的で…

「叱る」には、お相手の未来を信じる熱意が含まれている

私はすぐに「凄いな! 私もああなりたい!」って思ってしまいます。 そんな尊敬と憧れの人物像の1つが「然るべきところでバシッと叱れる人」。 だけど私はそこからかなり遠いところにいるみたいです。 コミュニケーションの断絶 「怒ること・叱ること」と「…

小学生に渡されたプロフィールシートの趣味欄にガチで挑んだ記録

今日、小学生に「ねえ、プロフィールシート書いて!」と言われました。 「えー、書くことないよー。めんどー」と言いつつも取り組みはじめたら、「趣味をなんと公言するか」を考えるのにのめり込んでしまいました。 履歴書の「趣味・特技」欄が好きだった 私…

知識は琴線そのものだ。シャンパンの開け方とノックの仕方

私の日々の娯楽はアニメです。 今日は、『終末のイゼッタ』の第3話を見ました。 娯楽として見るアニメについて語るのはあまり好きではありませんが、今日はどうしても言葉にして残したい感動がありました。 それは、知識は琴線そのものだって思いの深まりで…

TEDから見る「社会」と「世間」

遅ればせながら最近、TEDにハマっています。 とある本でオススメされていたいくつか動画が面白くて、それから芋づる式にいろいろなものを見ました。 総じてTEDを気に入っています。 しかし、どんな面白いもの・好きなもの・興味をかき立てるものも、数積めば…

色気について考えてみた

色気がないないと言われ続けた大学時代。 「お前の声すごく綺麗なんだけど……色気がないんだよな」 「そこで振り向いてみ?……ダメだ。全然色気ないんだけど」 「あなた、宗教曲はすごく似合ってるけど、恋の歌はやめた方がいいわ。……まだ色気が足りないみたい…

おかえりなさい「無敵モード」。7年半ぶりに歌うのが楽しかった

先月、300人の方の前で歌う機会がありました。 声楽家2人で1時間のコンサートです。 昔の私なら、その機会を喜ぶと同時に恐れていたでしょう。 大学生の頃、私は「歌うの好き! 大好き!」という気持ちと同時に「どうせ失敗するんだ! 歌うの怖い!」という…

ワインセミナーに行きました:人は感覚を覚えられないから言葉付けをする

ワインが好き。美味しい。 でも、よく分かんない。 カタカナ語が氾濫してて、それが産地なのか品種なのかも分かんないし、 通の人やソムリエから出てくる「若草っぽい」とか「ベリーっぽい」とかいう感想もよく分かんない。 ワインを自分で選べるようになり…

『君の名は。』を見て、『シン・ゴジラ』の理解モードと好対照に共感モードだなって

新海誠監督作品『君の名は。』見ました。 画が美しさがすごくて、すれ違いが切なかったです。 あなたの感想、分析的でしたか? 感情的でしたか? 人が何かを見るときの受け取り方をすごくシンプルに2分しろと迫られたら、私は「理解」と「共感」だと答えます…

突破力は「いつもの環境」の外からやってくる

私はクラシック畑の人間です。 小さい頃からリトミックというクラシックの音楽教育を受け、中学校で合唱を始め、大学で声楽を学びました。大学卒業後の歌ったり指導したりする機会もほとんどがクラシックです。 しかし、年に数度くらいの頻度で特殊なレコー…

七人の侍はなるほど名作でした:一人ぼっちを脱すために必要なもの

黒澤明監督映画『七人の侍』はキャラクターがしっかり作り込まれた作品です。 タイトルとなっている7人の侍も 対となる主人公である農民も 序盤に出てくる人足3人組も 一瞬しか登場しないとある女性も 過去のエピソードを映像として挿入したり、独り言を口に…

七人の侍はなるほど名作でした:リアルさが脳に宿るシンゴジラと身体性に宿る七人の侍

初めて、日本映画を日本語字幕付きで視聴しました。 現代とは発語も発声や一般的に使われている言葉も異なる上に方言も強くて何を言ってるかてんで分からなかったのです。それは字幕で見ても意味の推測ができない単語があるほどでした。 その映画は、黒澤明…

何を言うかより誰がどう言うかだから

私は「伝える」ことを仕事にしています。ときには歌うこと。ときには歌唱指導。ときにはお話の仕方講師として。 お話の仕方の講座はマナーのお教室で行っています。そこに立つときは気をつけていることが多くあります。 内容そのものというよりも、その見せ…

合唱人の「合わせ力」

先日、ひさーしぶりにアンサンブルをしました。 とあるレコーディングのために急遽召集された活動時間6時間のアンサンブル。お役目はとある曲の参考音源の作成。 男女10名が……もとからの知り合い同士も、初めまして同士も集まって無伴奏混声合唱曲集を歌いま…

コミュ力は作れる:言葉を尽くしているのに伝わらない……原因は「抑揚」かも?

お話をするとき、言葉を尽くして説明してもなかなかお相手に伝わらないという場合、足りないのは言葉ではなく「抑揚」かもしれません。 「抑揚」という言葉に耳馴染みはありますか? 音楽をしていると「抑揚」という言葉はよく耳にしますが、そうでない方に…

コミュ力は作れる:一本締めができるなら大丈夫。会話に「間」を取り入れてみよう

日本人は、間を大切にする文化を持っています。 伝統芸能然り、建築美術然り、そして生活も色濃く影響されています。 「よーーっ、ポン!」と打つ手が揃うのは奇跡的な一致 例えば、宴会の締めでなどで用いられる一本締め。 誰かが両手を上にした状態で「よ…

コミュ力は作れる:「感情の交換」をするためにお話のスピードを工夫してみよう

心ない言葉を言われたというショックな出来事があったとしましょう。 それを友達に伝えたときに、「え? それそんな酷くなくない? 普通のことじゃない?」と上手く伝わらないことがありませんか? そんなとき、もしかしたらあなたがショックを受けたのは、…

コミュ力は作れる:「笑顔」になるのに楽しいって気持ちはなくてもいいんだよ

人と接しているとき、ずっと笑顔でいることはできますか? できないとしたら、あなたが笑顔だと思っている表情は「笑い顔」かもしれません。 一般にいわれる「笑顔」は、2つのものを内包しているように思います。 ひとつは、「楽しいから笑う」という瞬間的…

コミュ力は作れる:目線を逸らすことで好意を伝えるアイコンタクトがある!?

アイコンタクトは「お相手の目を見ること」って思考停止してませんか? ゆとり世代・さとり世代と呼ばれる若者は、「検索する世代」と言い換えられると思います。 PCや携帯が身近にあって、多くの情報に触れながら生きてきた世代。 豆知識や雑学から世間の闇…

コミュ力は作れる:好意を伝えるには何割のポジティブな要素が必要?

「お仕事何されてるんですか?」 ときかれてスッと答えられる人に憧れます。 私は真面目に応えようとすると 「歌ったり、レコーディングの進行をしたり、合唱指導をしたり、マナーのお教室でアシスタントをしたり、ときには講師も務めます。残りの時間はアル…