ゼロからさきへ

「知りたい!」「面白そう!」「なになに!?」に溢れた毎日

シンゴジラは潔さを武器にした:「現実vs虚構」を選択し「分かりやすさ」を切り捨てた

「ゴジラ、倒れて!」 と思うと同時に、私はゴジラを思って涙寸前でした。 ゴジラの生き様がなんとも切なくて。 あれもこれもと欲張り過ぎるとよくありません。 作品はいつだって盛り込みすぎると破綻します。 そんななか、シン・ゴジラは多くのものを盛り込…

シンゴジラは音楽を武器にした:伊福部昭の「近さ」vs鷺巣詩郎の「遠さ」

伊福部昭さんはもうお亡くなりになっているので、音楽を担当するのは別の方だ。 でも、伊福部さんの音がないゴジラはあり得ない。 ゴジラを見たことないのに、私はそう断言し、 「伊福部さんの音楽はどう使われるんだろう?」 と楽しみに映画館へ向かいまし…

シンゴジラは音楽を武器にした:伊福部昭の「収束感」と「切なさ」と「決意」

ゴジラといえば「伊福部昭」。シン・ゴジラを見る前の私のゴジラ観は、他には「怖そう」くらいしかありませんでした。 幼稚園の頃、友達とピアノの黒鍵を指1本で叩いて「ゴジラ、ゴジラ、ゴジラがやあってくる~♪」と歌った記憶があります。 どこで聞いたか…

シンゴジラは体験を武器にした:「楽しい」と形容する映画ではありません

「あ、震災どうなったんだっけ……?」 寝ぼけまなこでスマホのニュースを調べる朝。 でも、災害に関するニュースは何もない。 あれ? ……あ、地震じゃないや。ゴジラだ。 シン・ゴジラを見た翌朝のこと。 3.11のとき、私はテレビ越しに「災害」を「体験」した …

イメージ戦法はパフォーマンス向上に効果的。「坊主」が飛び交うレコーディング会場

「ねえ、わたし、坊主になれてる?」 「いや、もうちょっといける気がします!」 いつもお世話になっているレコーディングは、ときどきこんな雰囲気です。 これは、ディレクションとして他の方のレコーディングに立ち会っていた時のことです。 私は、OKテイ…

本の虫が忘れられない本:『獣の奏者/上橋菜穂子』「正しさ」は免罪符じゃなかった

「本の虫って、年間100冊以上読む人のことなんだって」 数年前、電車で近くの人が口にしてた言葉がたまたま耳に入りました。(たしか) 100冊……? 私いい線いってるかも!と、読書記録をつけているサイトをチェックしてみたら……あ、去年140冊読んでるわ。 そ…

1万人が梨を見つめる光景:「見られることに鍛えられている」淀みないプロの佇まい

ふなしーのライブには制約があります。 それは、梨汁チャージ。 その間は、ふなっしーは舞台には立てません。まとまった時間、何回か。 その時間を埋めたのは、企画とゲストでした。 ふなっしーの過去のyoutubeを流したり ゲストがふなっしーがいない時間を…

1万人が梨を見つめる光景:ふなっしーは一貫性の大切さを体現している

「いないね、黄色いシャツの人」 九段下へ向かう地下鉄で、男性二人組がお話していました。ぜったい梨友さんです。(※「梨友」とはふなっしーのファンのこと) そんな彼らの隣で私は声を上げたくなりました。 「黄色いスカートの人ならここにいます!」 黄色…

1万人が梨を見つめる光景:ふなっしーは死角のない努力の人

「中居くん、ふなっしー、武井壮」 好きな芸能人は誰? と聞かれれば私は決まってこう答えます。 この3人が好きな理由は、その生き方に尊敬を覚えるから。 3人とも「物量・環境・方略」すべてにこだわる人なのです。 価値観は「物量・環境・方略」の3つしか…

マジャール語を喋れるわけじゃないけど歌い方をお伝えしてきた

とある混声合唱にお邪魔しました。もう長いお付き合いになる合唱団で、アンサンブルと発語についてときどきお伝えしています。この日の曲はマジャール語の曲。 ……マジャール語って、ご存知ですか? 合唱の「ガチ勢」でないと聞いたこともない! どころか1回…

歌を仕事にするのは絶対に嫌:自分があまりに変わったから「人は変わるもの」だって実感した

「歌を仕事にするのは絶対に嫌」 子どもだった私はそう思っていました。 はじめて「歌」がお金に変化したのは大学卒業間近でした。 知り合いづたいで「レコーディングに来てよ!」というお話が舞い込んで、レコーディングの曲もお給料も何も知らないまま、身…

たぶん、本でいうなら「まえがき」にあたるもの

はじめまして、「えだうさぎ」です。 興味を絞れないたちで、毎日「知りたい!」「面白そう!」「なになに!?」に溢れた生活を送っています。 そんな性質が影響して、大学卒業という人生の岐路で選んだ道はフリーター。現在は、歌とマナーと日本語力を武器…