いっぱいいっぱいになると泣いちゃったりするのって花粉症と一緒なのかな
私は花粉症を恐れています。
今、花粉症ではない人も、いつかは花粉症になるかもしれないという。
人それぞれ花粉の入れ物を持っていて、それがいっぱいになると花粉症発症らしい。
その入れ物がペットボトルの蓋くらいの人もいれば、バケツくらい大きい人もいて、ある日突然いっぱいになるらしい。そしたら、それまではどんなに大量の花粉の中にいてもへっちゃらだったのが、少量の花粉にでさえ反応してしまうようになるのだという。
私は、まだ花粉症を発症していません。
20半ばにしてまだということは、私の花粉症入れは最低でも丼くらいの容量はあるのかな。
私は、もう一つ似た仕組みの入れ物を持っているみたいです。
それは、感情の入れ物。
花粉の入れ物と同じように、満たされるまでは大丈夫なくせに、満たされてしまったらちょっとの刺激で溢れてしまう。
ただ、花粉の入れ物とは違って可逆性がある。
花粉の入れ物は一度注がれたら取り出す術がないらしいけど、感情の入れ物は取り出す術がある。
自然に蒸発していくし、入れ物を温めて積極的に蒸発させることもできる。入れ物を思いっきり揺らしたり傾けたりして嵩を減らすこともできる。
ただ、こうした「取り出し方」の熟練具合はさまざま。
嵩が50%くらいの余裕があるうちに加熱して嵩を減らす人もいれば、90%くらいのギリギリで傾けて嵩を減らす人、はたまた100%を超えてから揺さぶって嵩を減らす人もいる。
花粉の入れ物からは個性は見えないけど、感情の入れ物の扱い方からは個性が見えてきます。